業務用エアコンの種類
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設置場所に最適なエアコン選びを
天井カセット形4方向
4方向に風が吹出すタイプです。現在市場で最も多く普及しているタイプとなります。様々なシーンにご活用いただけます。
吹出口が4方向の正方形タイプです。大きさは950mmが標準の大きさになります。業務用エアコンの中でも最も多く採用されているタイプです。多くの付加機能が標準搭載されており、人感センサーや除菌、自動フィルター掃除機能などオプションもあります。
エアコンサーチの主要取扱いメーカーであるDAIKINの機種では4方向よりさらに温度のムラを軽減する360度全方向タイプ(ラウンドフロー)が用意されており、温度が均一になりやすく、風向調整機能など充実しています。デザイン面でも化粧パネルのカラーが豊富ですので、内装のカラーに合わせてご選択頂くことが可能です。
天井カセット形4方向のメリット
4方向に全体に風を送れるので、室内温度のムラが出にくい。
デザイン面においてもパネルカラーが豊富にありどんな内装にも合わせやすい。
天井内に機械本体を隠すことが可能なのでスタイリッシュに仕上げることができる。
天井カセット形4方向のデメリット
特筆するデメリットはありません。
天井カセット形2方向
吹き出し口が2方向の長方形タイプです。
例えば照明のラインにフィットしたり、長方形を活かした間取りに設置することができます。見た目がすっきりとし、縦のラインを有効活用すると美しくスタイリッシュな印象を持たせることができます。
一般的には事務所や会議室などに使用されますが、廊下や細長いエリアにも適しています。またデザイン重視のホテルや、アパレルなどに採用されるケースも多くなっています。
天井カセット形2方向のメリット
2方向に風を送れるので、特に廊下や長方形の間取りには適しています。
間取りや部屋の形状によって無駄の無い適切な冷暖房を可能にします。
天井カセット形2方向のデメリット
メーカーによって設置前に設置箇所の現地調査が必要です。サイズが合わないなどが無いように注意が必要です。
部屋の形状によっては風が吹く方向が偏ることがあります。
天井カセット形1方向
本体を天井に埋込み、吹き出し口が1方向の業務用エアコンです。
本体は天井内にすっきり収まるので、内装やインテリアなどにこだわりがあり、壁掛けタイプや天井から本体が露出しているタイプを望まない場合におススメです。
基本的には風の吹き出しが1方向のため、室内の隅に設置することが一般的です。また、下がり天井への設置も対応可能であり、下吹出し・前吹出し・下吹出し+前吹出しが可能です。高天井にも向くタイプで、設置場所に応じて最適な吹出しが選べます。
天井カセット形1方向のメリット
下がり天井にも対応。細長い空間や下がり天井にオススメ。
室内のコーナーから風を送ることで快適空間を可能に。
本体が天井に埋め込まれるタイプのため、インテリアの雰囲気を損なわない。
パネルの色を選ぶことができる。(フレッシュホワイト・ブラウンなど)
天井カセット形1方向のデメリット
風の方向が1方向のみに限定される。
天井に本体を埋め込むための開口が穴を開ける必要がある。(本体埋め込みのための天井内のスペースも必要)
天井までの高さが5m以上だと風が足元まで届かない可能性がある。
風の吹き出しが1方向なのでエアコンの真下や両サイドに風が届きにくいことがある。
床置形
床に置いて設置するタイプの業務用エアコンです。最近では各メーカーが機器をスリムに設計しており、従来より圧迫感がなく施工性・操作性も良くなっています。
天井カセット形タイプなどでは、エアコンを天井に設置しますので、設置設備の邪魔になってしまうことが多いのですが、この問題を解決できるため、工場や倉庫などでは床置き形のタイプを導入することが多く、機材や設置物との兼ね合いにより天井クレーンなどの天井空間を使用する場合の懸念を解消することができます。
また一定の空間のみを冷やしたり温めたりすることができるのも特徴となりますので、人のいるところだけを冷やす必要があるのであれば、床置き業務用エアコンでスポット的な温度管理を行ったほうがコストパフォーマンスが良くなります。注意点として、エアコンからの排水を設ける必要があるため、床置形の導入をご検討の場合には排水の設置環境があるかを事前に確認することをお忘れのないようにご注意ください。
床置形のメリット
メンテナンス性が良く、天井が高くてもメンテナンス費用を抑えられる。
床置形のため、冷暖房効果が良い。高天井の場所にも相性が良い。
一定の空間のみを冷やしたり温めたりすることができる。
床置形のデメリット
床置形のため、設置スペースが必要になる。
メーカーにより空調機器の大きさが異なるため、事前に確認が必要。
排水管ルートの確保が必須、設置できない環境がある。
壁掛形
一般的に家庭用で多く利用されている壁掛形のエアコンが業務用の馬力を持ったタイプになります。
壁掛形タイプのエアコンは気流のコントロールも他の機種に比べると比較的コントロールしやすいのも特徴です。用途によって取付工事費も含めたコストパフォーマンスが良いタイプです。形状に関しては壁が重さに耐えられるように小さめに設計されていることも挙げられます。(馬力によって機器本体の大きさが変わります)このため、比較的狭い範囲のスペースの温度調整に向いているといえます。清掃やメンテナンスも家庭用の壁掛形エアコンとほぼ同様に簡単になるため、小規模な小売店などではこのタイプが多く使用されています。一方他の機種に比べると風量などのパワーは弱いため、広範囲の温度調節には向かないというネガティブ要素を感じることもありますが、小規模オフィスや小規模店舗、事務所などにオススメの機種と言えます。
壁掛形のメリット
工事費用やランニングコスト面で経済的なタイプ。
清掃やメンテナンス性に優れている。
天井カセット形の様な機器本体の埋め込み工事が不要なため、設置・取付工事が簡単。
壁掛形のデメリット
天井に設置する機種よりも、室内温度にムラが出る可能性がある。
壁掛形でも配管が室内露出になる場合がある。
壁面スペースが機種本体により犠牲になり、内装のデザイン性にそぐわない場合がある。
天井吊形
天井に本体を吊るすタイプです。本体が天井面から露出しているため、天井カセット形などの天井埋込タイプのエアコンが設置出来ない店舗や教室などに使用されることが多いです。
冷暖房の運転時の音は静かで天井内にスペースも要らないため人気のタイプになります。それぞれの空間を活かしながら、インテリアにも溶け込みますので、広いオフィスや、お洒落なお店、学校などに最適です。また、埋込不要なので、取付工事も他の機種に比べると簡単です。大きな空間であっても大風量で風を送ること、効率よく室温を安定させることが可能で、風量に反して静音性が高いという特徴があります。
オフィスやお店に家庭用のエアコンを複数設置することをお考えの場合には、天井吊形の業務用エアコンを1台設置する方が電気量もお得になるので、オススメです。センサーや除菌機能などのオプション機能が付いている機種もあります。
天井吊形のメリット
遠くまで風を送ることができるので大空間から細長い空間まで効果的。
天井に本体を埋め込まないので穴を開けなくても設置ができる。
室内機1台で最大10馬力まで可能。
天井吊形のデメリット
風の振り出しが1方向なのでエアコンの真下や両サイドに風が行きにくい場合がある。
本体が天井に埋め込まれない為設置場所によって配管が露出する場合がある。
天井ビルトイン形
ビルトイン形は室内機を天井内に埋込み、フレキシブルダクトで吹出し口を分岐することができるタイプです。
本体からフレキシブルダクトで吹出し口を分散して、店舗や室内の形やインテリアに合わせたデザイン性にも優れた最適な空調環境をつくれるので、レイアウトフリーとなり照明や換気装置などに左右されずにスタイリッシュな空調を実現します。レイアウトが特殊な場所や変形している空間、デザイナーズ物件、柱などが多い空間、パーテーションで間仕切りされている空間にも適切です。
出口が本体から分離しているので、変形間取りにも柔軟に設置可能であり、1室内ユニットあたり吹出し口は2~4個設置可能なので部屋全体の空調をカバーすることができます。天井吊形や天井カセット形4方向、天井カセット形2方向などのカセット形が設置できない場所であっても、ビルトイン形であれば吹き出し口分のスペースさえあれば設置可能で、用途と設置場所によっては、室内機を何台も設置しなくてよいというメリットもあります。
天井ビルトイン形のメリット
本体から離れた場所に吹き出し口を設置できるので、レイアウトフリー。
室内機1台で吹き出し口を2~4設置可能。
デザイナーズ物件などに合わせて柔軟に対応可能。
天井と一体化するのでインテリアの雰囲気を損なわずスタイリッシュに仕上がる。
天井ビルトイン形のデメリット
他の業務用エアコンに比べて、部材や工事費用が高くなる可能性がある。
天井内の状況(梁・配管・配線など)によっては、取付工事不可能な場合がある。
天井に機器を設置するための穴を開けないといけない、また、機器設置のため天井裏のスペースが必要。
メンテナンスが他の機種より大変である。
天井埋込ダクト形
吹出口と吸込口が本体から分離しているタイプのエアコンです。空調の存在を感じにくく、インテリア重視の空間づくりに最適です。
本体を天井内に設置するタイプのエアコンです。吹出し口と吸込み口が本体から分離しているため、自由に設置できます。エアコンの存在を感じさせないため、インテリア重視の店舗やホテルなどにオススメです。
天井埋込ダクト形のメリット
本体から離れた場所に吹き出し口を設置できるので、レイアウトフリー。
室内のレイアウトを損なわない。
様々なデザインがあるため、デザイナーズ物件などに最適。
天井と一体化するのでインテリアの雰囲気を損なわずスタイリッシュに仕上がる。
天井埋込ダクト形のデメリット
他の業務用エアコンに比べて、部材や工事費用が高くなる可能性がある。
天井内の状況(梁・配管・配線など)によっては、取付工事不可能な場合がある。
天井に機器を設置するための穴を開けないといけない、また、機器設置のため天井裏のスペースが必要。
メンテナンスが他の機種より大変である。